
たまに客先勤務(客先常駐)のような働き方をしていると、社内勤務の人との感覚の違いを強く感じることがある。
特に管理部門は基本的に自社オフィスで働いているため、客先勤務の社員がどのような制約の中で働いているのかが見えにくい。
もちろん管理部門側に悪気があるわけではない。
しかし、「それは客先勤務だと対応が難しいんですよ」と思う場面は意外と多い。
今回は、客先勤務のITエンジニアとして実際に困ることを書いてみたい。
社内システム前提の依頼には対応できないことがある

例えば、「○月○日にイベントを開催するので、明日までに返信してください」というメールが届くことがある。
単純なメール返信であればスマートフォンから対応できることもあるが、こうした連絡に限って、
- 社内のExcelに記入してください
- 社内ポータルから回答してください
- フォーム入力をお願いします
といった、社内ネットワーク前提の対応を求められることが多い。
しかし客先では自社ネットワークに接続できないことも珍しくない。
見ていないのではなく、見えていても対応できないのである。
さらに締切が短いことも多く、後から気付いたときには期限が過ぎていることもある。
客先勤務の社員に依頼をする場合は、「社外からでも対応可能か」という視点があると助かる。
社内活動を求められても状況が分からない
客先勤務をしていると、社内向けの活動に参加してほしいと言われることがある。
例えば、
- 衛生委員会
- コンプライアンス活動
- 社内改善活動
などである。
しかし客先勤務の場合、そもそも社内の状況が分からない。
例えば、
- オフィス環境の改善提案
- 社内設備の利用状況
- 社内ルールの運用状況
について意見を求められても、普段オフィスにいないため実態を把握できないのである。
社内資料へのアクセスが制限されていることもあり、「社内状況を把握したうえで活動してください」と言われても難しい場合がある。
客先業務がある前提で自社作業を考えてほしい

これは管理部だけの話ではない。
客先業務で一日が埋まっているにもかかわらず、「これも対応しておいてください」と自社作業が追加されることがある。
もちろん、自社社員である以上、自社業務が必要なのは理解している。
しかし客先勤務者は、自由に時間を調整できるわけではない。
客先では、
- 作業場所の制約
- ネットワークの制約
- 勤務時間の制約
などがあり、自社オフィス勤務よりも行動範囲が狭いことが多い。
そのため、自社作業を依頼する際には、客先業務との両立が必要であることも考慮してもらえると助かる。
管理部は現場を支える存在だと思う
管理部門は、いわゆるバックオフィスである。
バックオフィスの役割は、現場の社員が働きやすい環境を整えることだと思う。
だからこそ、客先勤務者にも目を向けてもらえるとありがたい。
客先勤務の社員は、自社に所属しながらも、日々の業務は客先のルールや環境の中で行っている。
社内にいる人にとって当たり前のことが、客先勤務者には当たり前ではないことも多い。
「社内にいる前提」ではなく、「社内にいない人もいる前提」で制度や依頼を考えてもらえると、現場としてはかなり助かる。