テキストエディタの改行だけの行を削除して詰めたい場合に、使用するテクニックを紹介します。
手作業でやっている人を良く見かけて、案外知らない人が多かったりするので、紹介してみます。
解決したい事象
下記のキャプチャの青矢印で示したような空行を、削除して行を詰めます。
ここではサクラエディタを例に紹介しますが、エディタについては正規表現が使用できればなんでもOKです。
改行コードのみの行一括削除手順
置換の実行前
テキストエディタの置換メニューを開きます。(Ctrl+R)
置換ダイアログで置換前と置換後に下記の指定をして、全ての行に置換を実施します。
入力項目 | 入力値 | 説明 |
---|---|---|
置換前 | ^\r\n | 行頭の次の文字がCRLFの改行コードになっている行を指定しています。 |
置換後 | 何も指定していません。 つまり置換前にヒットしたものを空に置換することによって、削除します。 |
置換の実行後
置換の実行後は下記のキャプチャの通りになりました。
全て置換すると空行が削除され、文章がある行だけになります。
数文字程度の正規表現を覚えておくだけで簡単にできる作業ですが、覚えておくだけで作業効率が格段に変わります。
特に社会人経験の浅い新人さんはこのような単純作業を手作業でやって時間を食いがちなので、覚えておいてほしいテクニックです。
参考情報
使用した正規表現
正規表現を理解しておくと、上記の手順でなぜ解決したかわかるかと思います。
なお、環境によっては正規表現の円マークがバックスラッシュとして表示されることがありますがどちらで記述しても問題ありません。
正規表現 | 説明 |
---|---|
^ | 行頭を表す正規表現 |
\r\n | 改行(CRLF)を表す正規表現。 なお、LFだけのテキストファイルの場合は\n、CRだけの場合は\rを使用します。 今回は割愛しますが、基本的に以降の説明のCRLF差し替えて考えれば同じとなります。 |
参考情報
環境
サクラエディタを使用しました。
以上です。
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